2024年10月7日9:00
三井住友銀行は、2024年10月7日に銀行とスターバックス、SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)が一体になった「Olive LOUNGE 下高井戸店」をオープンした。「Olive LOUNGE」として、渋谷に続く2号店となるが、まちのつながりの拠点になるような場所として、来店者が繰り返し訪れる場を目指しているという。
池谷貴
「Olive LOUNGE 渋谷店」に続き2店舗目
新しい銀行サービスを体験可能に
三井住友銀行では、10月4日に「Olive LOUNGE 下高井戸店」の内覧会を開催。店舗の特徴について三井住友銀行 チャネル戦略部長 泉 純氏が説明した。
Olive LOUNGEは三井住友銀行と三井住友カードの共同商品「Olive(オリーブ)」のコンセプトを体現したものだ。Oliveは昨年3月にリリースした、銀行口座、カード決済、ファイナンス、オンライン証券、オンライン保険などの機能を、アプリ上で組み合わせた新しい金融サービスだ。同サービスは非常に好評で、2024年7月には約 1 年 5 カ月でアカウント開設300 万件を突破した。同サービスのコンセプトは、利用者の生活に寄り添ってサービスを開発することだ。利用者のサービスとOliveをつなげることで、利用者の生活を豊かにすることを目指しており、今後は旅行サービスとつなげることも見据えている。
三井住友銀行 チャネル戦略部長 泉 純氏
Olive LOUNGEはカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と共同で開発したもので、同店舗が「Olive LOUNGE 渋谷店」に続き2店舗目となる。「コンセプトを一言で申し上げると、従来の銀行は取引をするためでしたが、これをお客様の普段の生活の中でご利用いただく場所に変えて、その中で銀行のサービスを受けられるようにするのが狙いです」(泉氏)。同居するシェアラウンジやスターバックスが一体となったOlive LOUNGE 2号店としてオープンし、多様な人が心地よく過ごせる場を目指す。店舗は仕切りがなく、来店者に自由に利用してもらう。銀行の支店は従来、15時にはシャッターが閉まっていたが、Olive LOUNGEは朝7時から夜20時まで利用可能だ。同店舗の 1 階にスターバックスが出店し、そのすぐ奥に ATM コーナーがある。また、土日・祝日も利用できる。その中で利用者はおいしいコーヒーを飲みながら、あるいはシェアラウンジで勉強や仕事をしながら銀行サービスを利用可能だ。
Olive フレキシブルペイでスタバ利用10%オフ
コンセプトは「下高井戸の森」
併設のスターバックスや シェアラウンジの利用料金を Olive フレキシブルペイ(クレジットモード/デビットモード)でスマホタッチ決済すると、利用金額の 10%相当の V ポイントを還元する。加えて、2階にはOlive契約者向けのスペース「Oliver’s Place」を用意しており、リラックスした空間で過ごすことが可能だ。Olive LOUNGEの魅力を店舗で案内し、多くの人の利用につなげていきたいとした。Olive LOUNGEのカウンターでは、NISAをはじめとした銀行商品の案内も行う。同店舗には8名の行員が常駐する予定だという。
店頭では、空間のコンセプトである「下高井戸の森」に合わせてデザインしたオリジナルコースター(全三種)と、しおりも配布している。コースターは、マット/ツヤ/ナチュラルの 3 種の質感があり、指先から伝わるさまざまな質感を楽しめるそうだ。ナチュラルの質感は、牧草が配合されたファインペーパーを使用しており、自然素材ならではの素朴な手触りが特徴だという。
また、店舗オープンを記念し、商店街などで利用できる「下高井戸の街」のイラストをプリントしたオリジナルトートバッグをプレゼントしている。
三井住友銀行 リテールIT戦略部長 中村 裕信氏は、「渋谷と地域性が違う落ち着いた雰囲気の中で、Oliveを感じ、好きになっていただき、その先に使ってもらう世界を目指し、デザインやノベルティを作成しています」と話す。特に下高井戸地域の人々のリピート利用を目指しているそうだ。自宅に帰った後も店舗を利用した体験を思い出してもらうための仕掛けも用意している。下高井戸のOlive LOUNGEのコンセプトは「下高井戸の森」だ。店の外壁にも緑を備えており、外の緑が店内につながる空間設計となる。花壇の中にはオリーブの木も植えており、ガラス越しには専用のポスターも用意している。人々が交流する街のシンボルになることを目指している。
三井住友銀行 リテールIT戦略部長 中村 裕信氏
今回、三井住友銀行として初めて天然の植物から配合したオリジナル調合のアロマを店内に導入した。オリーブの葉っぱを想起させるような香りとなり、「オリーブのみずみずしさを感じさせる香りとなり、Oliveを五感で感じていただきたい」と中村氏は話す。
なお、Olive保有者は、Olive LOUNGE 下高井戸駐輪場を、90分無料で利用できる。始めの30分は誰でも無料で利用可能だ。下高井戸は自転車利用者が多いため、非常に便利だとした。
CCC 新業態開発本部 特務案件部 部長 堤晃氏は「OliveラウンジはCCCグループのノウハウを活用しながら、銀行の空間価値を再定義してプロデュースしています。一号店の渋谷も顧客やタッチポイントの拡大につながりました」と話す。空間デザインはCCC監修のもと、トリネコに依頼している。
CCC 新業態開発本部 特務案件部 部長 堤晃氏
シェアラウンジは朝8時~22時までの営業となり、客数は1日110人を見込んでいる。下高井戸の街を感じることができる窓際席、複数人の利用ができる会議室など、計63席ある。また、壁際のアートや多様な書籍に囲まれて、仕事や買い物の間にリフレッシュできる。1時間1,100円でフードドリンクも楽しめる。また、学生向けの料金プランも用意した。
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The post 三井住友銀行が「Olive LOUNGE 下高井戸店」オープン、まちの拠点としてリピート利用を目指す first appeared on ペイメントナビ.