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freeeのAI活用、リアル書店での実験を通じてPOSや会計データの自動化を目指す

2023年11月14日8:00

AIで契約書のレビューをサポートする「freeeサイン|契約チェック」発表

freeeは、2023年11月8日、freeeサイン新プロダクト発表とAI活用に関する説明会を開催した。当日は、電子契約サービス「freeeサイン」を提供するfreeeサインがAIにより契約書のレビューをサポートする「freeeサイン|契約チェック」を発表した。同社では、電⼦契約の送受信から契約プロセス全体を網羅するサービスを目指すという。また、freeeのAI活用や業界のトレンドについても紹介した。freeeでは、グループ会社が運営する書店「透明書店」をオープンしたが、ChatGPTなどのAI技術も活用しており、自社サービスでの活用を広げていく。

弁護⼠監修のひな形をダウンロード
AIが契約書をレビュー

電⼦契約サービス 「freeeサイン」は、⽂書の作成、締結、管理まで、契約業務の煩雑なプロセスをオンラインで完結させることが可能な弁護士監修の電子契約サービスだ。⽂書配付機能では、通知書、証明書、連絡票など相⼿⽅から返送を必要としない⽂書を送る機能で、送信時にタイムスタンプが付与される。

新たにサービスを開始した「freeeサイン|契約チェック」は、専門的知識がない、時間がない、コストがかかるといった課題を解決可能だ。

同社が実施した調査によると、契約書チェック業務を誰が⾏っているかという質問に対し、「⾃分でチェックしている」という回答が半数以上となった。また、「あまりチェックしていない」という回答もあったという。

法務担当者による「契約書チェック」の平均所要時間に関しては、「社内に法務担当がいない」が最も多く、 担当がいた場合も「1⽇〜2⽇」が多かった。

弁護⼠に契約書チェックを依頼した場合の1件当たりの費⽤は、1万円~5万円未満が最も多く、5万円以上10万円未満が次いだ。

契約書チェック対応時の課題への回答として、「チェックするのに時間がかかる」、「弁護⼠‧専⾨家への⽀払コストが⾼い」、「契約書のどこをチェックすればよいかわからない」の順となった。

「freeeサイン|契約チェック」は、契約書をアップロードするだけでAIが解説付きの修正を提案できる。利用者は、業務委託契約書、秘密保持契約書の2種類、全12パターンのひな形をダウンロード可能だ。

契約書のチェックは、弁護⼠監修のAIが契約書をレビューし、チェックポイントと修正案をすばやく提案する。具体的には、PDF・Word形式の契約書をアップロードすると、AIが瞬時に確認該当箇所を「重要度 高・ 中・低」にレベル分けして表示する。また、修正案を1つではなくさまざまなパターン(例:自社 有利・中立・相手有利の三段階)に分けて提案するそうだ。

料金は、弁護⼠監修AIレビュークラウドの契約チェックが年6万円となる。また、freeeサインのプランにオプションで付けることも可能だ。同社では、同サービスをより多くの人に体感してもらうために、年契約一括払いの場合、初年度月額利用料から 2,000円割引のキャンペーンを行う。

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続いて、freee AI Product Manager ⽊佐森 慶⼀氏がfreeeのAI活用について紹介した。freeeの人工知能への想いとして、代表取締役の佐々木大輔氏が掲げている世界感は経営をナビゲートする「⼈⼯知能CFO」であるという。個人の財務データや取引データを分析し、与信、金融商品、経営分析に生かしていくことを7年前から目指してきた。

これまでのfreeeの取り組みとして、OCRでの証憑読み取りや勘定科⽬の⾃動推定など、さまざまな機能を開発・展開してきた。生成AIについても積極的に取り組んでおり、スモールビジネスを自社で展開しながら、新しい技術を試している。

透明書店での実験的な取り組みとして、店⻑の相棒として経営をナビゲートする「くらげ」がある。また、4つの質問に回答するだけでAIが新たな起業アイデアを提案する「起業アイディア玉手箱」も提供している。

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