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ANAの「ANA Pay」、チャージ額と決済額は想定以上の反響 航空とのシナジーをさらに強化へ

2023年12月13日9:00

ANAでは“ANA経済圏”の拡大を目指しているが、その実現に向けて2023年5月23日に「ANA Pay」のサービスをリニューアルした。サービス開始から約半年が経過したが、ANA Payのチャージ額、決済額の金額は伸びているそうだ。また、クレジットカード「ANAカード」の入会促進にもつながっているという。

ANA X ペイメント事業推進事業部 事業企画チーム マネジャー 早川邦子氏と同部 藤田愛奈氏

会員数は目標達成に向けて順調に推移
カード会社と連携してANAカード入会・稼働を促進

ANA Payは、クレジットカードや銀行ATMから入金(チャージ)した金額を利用できる「ANA Payキャッシュ」とANAマイルを1マイル=1円としてチャージできる「ANA Payマイル」の2つの財布を選んで利用可能だ。また、ANAカードからのチャージでは、1,000円で1マイルから最大11マイル貯まり、ANA Payキャッシュでの決済により200円につき1マイルがさらに貯まる特典もある。バリューイシュアは、リニューアル後はANA X自身が担っている。

ANA X ペイメント事業推進事業部 事業企画チーム 藤田愛奈氏は「チャージ額と決済額は想定よりも多くお使いいただいております。キャンペーンの実施により、ANAカードの申し込みにも貢献できました」と成果を述べる。また、同部 マネジャー 早川邦子氏は「今年度末の目標に向けて月ごとのKPI(重要業績評価指標)は順調に推移しています」と話す。

ANA Payのリリースに合わせ、ANAでは三井住友カードと連携して、5月23日から8月31日まで、「ANA Pay」での支払いやANAカードでのチャージで最大1万マイルをプレゼントするオープニングキャンペーンを実施した。同キャンペーンは非常に好評だったが、藤田氏は「キャンペーン終了後もチャージ額や決済額は順調で、そのままお使いいただいている感触があります」と話す。現在はJCBのコード決済サービスである「Smart Code」対応を記念し、2023年11月7日~2024年2月29日まで①ANA Payに新規登録し、ANA Payで3,000円以上決済すると500マイル、②ANA PayへANAカードから5,000円以上チャージすると300マイル、③ANAカード(JCB)新規入会限定!ANA PayへANAカード(JCB)から3万円以上チャージすると4,200マイルをプレゼント、という3つのキャンペーンを実施中であり、引き続きANA Payの利用とANAカードの新規入会者の獲得に力を入れている。

ANA Xでは、ANAカードを発行している各カード会社と連携した取り組みを強化していきたいとした。早川氏は「多くのANAカードのユーザーがANA Payを利用できるように間口を広げていきたい」とした。

「ANA Pay」。従来のタッチ決済に加え、「コード払い」ができるようになった

少額マイル保有者の利用を促進
オンライン決済が平均単価を押し上げ

ANA Pay利用者の属性については現在分析を進めているが、AMC会員やANAカードのユーザーの利用に加え、これまでANAと接点がなかった人も利用が目立つという。例えば、飛行機を数多く利用する人は、貯めたマイルを特典航空券などに交換している可能性が高い。一方で、頻繁に飛行機を利用しないユーザーの場合、貯めたマイルを利用するシーンが少なかったが、1マイル1円から利用できるため、仮に年1回でも飛行機を利用してマイルが貯まれば、それをANA Payマイルに移行して買い物に使用することが可能だ。これまでのデータからは、少額のマイルを保持している人が利用している傾向が表れており、「ANA Payでマイルを貯める人、マイルの使い先としてANA Payを使う人といったようにアプローチの仕方を変えていく必要があります」と早川氏は述べる。

通常のANAマイレージクラブ会員(以下、AMC会員)のヘビーユーザーは40代、50代が多いが、「ANA Payは年代として、より若年層に響いています」と早川氏は語る。また、これまでのAMC会員同様、飛行機を使ったビジネスマンや旅行者層にも利用されているそうだ。

決済に関しては、5月のリニューアルにより全国で利用できるNTTドコモの非接触決済「iD」や世界約200の国と地域の加盟店で使える「Visaのタッチ決済」が可能になり、利用店舗が大幅に拡大した。業種別にみると、リアルの決済はコンビニエンスストアの利用が多く、スーパーマーケットが続く形だ。国内の加盟店が多いiDに加え、ANAでは旅行やビジネスでの渡航時など、海外での利用も伸ばしていきたいと考えており、その際に世界各国で使えるVisaのタッチ決済は便利だとした。これに加え、11月7日からJCBのコード決済機能「Smart Code」に対応しており、JCBイシュア時代にANA Payを利用していた層にも便利に決済してもらえるとした。

また、リニューアル前はリアル店舗のみでの支払いだったが、現在はANAの航空券の購入をはじめオンライン決済にも対応したことで、より決済単価が高まった。さらに、Apple Payなどで簡易な支払いが可能な点も利用を後押ししている。

利用者のチャージ額の傾向として、想定よりも1回あたりの入金額が高い。早川氏は「オートチャージ機能を付けたため、メインに使う人は決済後、自動で1万円チャージしてもらうなどのサイクルがあります。オートチャージの実施には本人確認が必要ですが、その比率も想定以上に多かったです」と話す。

2つの財布を1つにすることも検討
航空予約などANAサービスと絡めたシナジーを

なお、ANA PayはANAのゲートアプリ「ANAマイレージクラブアプリ」をダウンロードしている人であれば、「ANA Pay」の新機能にアクセスするために追加で登録が必要な情報は、携帯電話番号のみだ。その携帯電話番号に送られた4桁の認証コードを入力するSMS認証と、ANAマイレージクラブに登録されているeメールで送られるURLにアクセスすることによるメールアドレス認証、そしてApple Payにカードを追加するという3ステップで、手続きが完了する。ANA Pay決済時は、「ANA Payマイル」と「ANA Payキャッシュ」の切り替えが必要となるが、「より使いやすくするため、今後は合算して支払いが出来るような機能拡充も検討中です」と藤田氏は構想を述べる。これにより、マイルの利用先としてより使い勝手がよくなる予定だ。

ANA PayのKPIの考えやシステム基盤、今後の目標についても語った

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