2023年12月25日7:50
名古屋鉄道は、春日井市や国立大学法人東海国立大学機構などと構成する「高蔵寺スマートシティ推進検討会」において、国土交通省総合政策局の「令和5年度日本版MaaS推進・支援事業」として、同社が提供する「CentX webチケット」の機能を活用し、デジタルチケットのタッチ認証による、かすがいシティバス乗降の実証実験を2024年1月9日~2月9日まで実施すると発表した。
タッチ認証 イメージ(名古屋鉄道)
「CentX webチケット」において発売している現在のデジタルチケットは、バス乗務員によるスマートフォン画面の確認を行っているが、同実証実験ではバス車内に設置された専用のタッチプレートにスマートフォンをタッチすることにより、有効なデジタルチケットかどうかを判別する。
利用者は専用アプリ「move!かすがいタッチ」をダウンロードしタッチ認証対象の乗車券を購入して、バス車両内のタッチプレートの「読み取りマーク」に端末をタッチして乗降車できる。なお、専用アプリの利用は、「NFCタグ認証機能」対応の端末が対象だ。専用アプリは12月27日にGoogle PlayおよびApp storeでの公開を予定しておりダウンロードは無料だ。
同実証実験では、乗車および降車時の位置、日時データを記録することで、利用者の乗降バス停を判別し、有効な移動データの取得が可能かを検証する。加えて、バス乗車時に利用者に対し、特典として商業施設のデジタルチケットを発行することにより、地域活性化につながる回遊施策としての効果を検証するそうだ。
初回登録特典として、「タッチ認証対象かすがいシティバス1日乗車券」を配布する。また、バス乗車時にはバス車両内のタッチプレートにタッチすることで、「アピタ・サンマルシェ特定店舗で使える特典利用チケット」をCentX webチケットにて配布する。
同実証期間中、大日本印刷が提供する「DNPモビリティポート」が高蔵寺駅および高蔵寺ニュータウン内の商業施設・病院等合計6カ所に設置される。モビリティポートにて、オンデマンド乗合タクシーや、電動シェアサイクル、電動車イスを予約した人に、「アピタ・サンマルシェ特定店舗で使える特典利用チケット」をCentX webチケットにて配布するという。
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