2024年1月25日8:30
2000年に設立されたCompoSecure(コンポセキュア)はメタルカードや暗号資産、セキュリティソリューションを提供する企業だ。同社のメタルカードは、カスタマーエクスペリエンスを高めるとともに、セキュアなテクノロジーを有しており、銀行やクレジットカード発行会社に高品質な製品を提供しているという。(取材は2023年11月15~17日に開催された「Singapore Fintech Festival2023」のCompoSecureブースにて)
多様なメタルカードを製造
500以上のパテントを有する
現在、メタルカードの発行は世界に広がっているという。イシュア(カード発行会社)はメタルカードを出すことで、顧客離れを防ぐとともに、カードでの支払いを強化することができる。
CompoSecure チーフ・プロダクト&イノベーティブオフィサー Adam Lowe氏
CompoSecure チーフ・プロダクト&イノベーティブオフィサー Adam Lowe氏は「グローバルのマーケットシェアで80%以上です。この分野は資本が必要なため参入障壁が高いです。弊社は500以上のパテント(特許)があり、これらを侵害することなくメタルカードの業界に入るのは難しいです」と説明する。メタルカードは、グローバルなデジタルセキュリティベンダーなどからイシュアに販売されることも多い。
例えば、米国のJP Morgan Chase Bank(JP モルガン チェース銀行)は金属製決済カードの独占プロバイダーとして使用しているそうだ。
同社には、Embedded Metal(12グラム)、Metal Veneer(16グラム)、Metal Hybrid(16グラム)、Echo Mirror(20グラム)、Lux Glass(7-8グラム)、Full Metal(21グラム)、LED Metal Card(14グラム)、Dynamic Security Code(17g)といったメタルカードの製品群がある。
高品質なメタルカードの例として、メタルの上に金のメッキを張り、彫刻を施している製品もある。これは非常に難しい技術だとした。
なお、同社製品はエコも意識しているそうだ。同カードは金属製だが、70%はリサイクルされた素材だという。Adam氏は「片面が金属で片面がプラスチックなのでカードを消耗して廃棄する時には両者をわけてそれぞれ再利用するため、エコフレンドリーです」と話す。すでにISO、Mastercard、ICMA( International Card Manufacturers Association)などの認定も取得している。
ガラスやチタンを強化、LED内蔵カードも
デジタルとフィジカルを合わせて提供、日本市場にも注目
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The post 日本でも注目が高まるプレミアムメタルカードを展開するCompoSecureの強みとは? first appeared on ペイメントナビ.