2024年4月6日7:00
D2Cは、このほど「クレジットカード」の事業者向けに、NTTドコモが保有するデータと、ドコモの独自AIエンジン「docomo Sense」の拡張機能を活用した広告ソリューション、「カード発行予測ファネル」の提供を開始した。
クレジットカード事業者において「新規カード会員の獲得」は重要な指標の1 つであり、広告においてはその獲得効率が求められている。そのため、顕在層にアプローチが可能なリターゲティング広告等が活用されていたが、近年のCookie規制等の影響により、リターゲティングのボリュームや質の低下、それによる効果効率の悪化が懸念されている。
今回提供を開始した「カード発行予測ファネル」は、ドコモが保有するアプリインストールログやアンケートデータ等のデータを活用して、特定カード所有者の傾向を分析し、さらに「docomo Sense」を介しドコモユーザー約9,900万人を対象に、カードを発行する確率にしたがってユーザーをスコアリングし、それらを広告配信に活用するソリューションだ。
同ソリューションにより、ユーザーからの申し込みからクレジットカードの審査を通過し、発行見込が極めて高いと予測できるユーザーに訴求することはもちろんのこと、対象ブランドを認知していない潜在層、認知しているが発行までには至らなかった準顕在層にも、それぞれの層に適した異なるアプローチが可能となるそうだ。
具体的には、サービスへの関心度が高い順に上位・中位・下位とユーザーを分類。例えば、上位層には獲得効率のよい運用型アドネットワーク広告のdocomo Ad Networkを活用し、カード発行・入会を促すコンバージョンを意識したプロモーションを実施。中位層にはアンケート形式のプレミアパネル等のメニューを活用して、サービスの理解促進を狙ったアンケートプロモーションを実施。下位層には、動画広告にて配信が可能なThe Trade DeskやLemino、YouTubeなどを活用して、広くサービス認知拡大を狙ったプロモーションを実施するなど、各ユーザー層に対する訴求内容に最適な媒体を掛け合わせた広告配信を提案する。
上位・中位・下位の各ユーザー層に対する訴求内容に最適な媒体を掛け合わせた広告配信を提案(D2C)
また、同ソリューションによる広告配信実施後は、その広告配信結果および広告配信ログを基に、改めて「docomo Sense」を活用した分析スコアリングを実施。同分析スコアリングと広告配信を繰り返すことで、正解データの増加・分析精度に向上により、顧客拡大・獲得効率の最適化が期待できるそうだ。
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