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「Airワーク 給与支払」を中堅・大企業に提供開始、事業者指定後の「賃金のデジタル払い」や「COIN+」連携の構想は?

2024年4月10日9:40

リクルートは、給与支払いサービス「Airワーク 給与支払」を、2024年4月9日より、中堅・大企業に提供開始した。第一弾として、グループ会社の人材派遣会社リクルートスタッフィングへ提供している。今後は、リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資する子会社のリクルートMUFGビジネス(RMB)による賃金のデジタル払いを手掛ける資金移動業者(デジタル給与払い)の指定申請を受けた場合の取り組みやRMBが提供する決済ブランド「COIN+」との連携も注目される。同取り組みへの期待や今後の展開について、リクルートに説明してもらった。

池谷貴

従業員のリテンション・採用力の強化へ
小規模事業者向けの計画は順調に推移

――リクルートにおける「先払い」へのニーズから聞きたい。また、リクルートの決済サービス「Airペイ」を利用する中小事業者に「Airワーク 給与支払」を提供されているが、これまでの成果については?
リクルート:中堅・大企業は、従業員への月給の支払いについてはシステムや業務・運用が確立されていますが、給与を好きなタイミングや、頻度、手段で受け取りたい従業員のニーズは満たせていないケースもあります。

企業は、「Airワーク 給与支払」を導入することで、先払いを福利厚生の一環として提供できます。人手不足の状況下で、従業員のリテンション・採用力の強化も期待できます。

これまでの「Airワーク 給与支払」の具体的数値については非公開ですが、計画に対しては、順調に推移しております。

中堅・大企業向け「Airワーク 給与支払」のフロー(リクルート)

銀行口座と「エアウォレット」から選択も視野に
リクルートスタッフィングの4万人から開始

――先払いを提供している企業はほかにもあるが、貴社のサービスの特徴について聞きたい。
リクルート:2023年4月から中小事業者に提供している「Airワーク 給与支払」は、先払いだけでなく、月次の給与支払いにも対応しているため、「給与支払いサービス」とご説明させていただいております(9日より提供開始した中堅・大企業向けは月次の給与支払い機能はない)。その上で、先払い申請機能では、従業員は、「Airワーク 給与支払」が従業員向けに提供する「給与受け取りサービス」から、働いた分の給与の先払い申請ができます。従業員は先払い申請した給与を、銀行口座とスマホアプリ「エアウォレット」のどちらで受け取るかを選べ※1、最短10分で受け取ることができます。
※「賃金のデジタル払い」の事業者に指定された場合(それまでは「銀行口座での受け取りのみ」)

また、先払い上限額の計算機能では、従業員が先払い申請できる金額は、勤務実績から自動で上限額が算出され、「給与受け取りサービス」に反映されます。また、導入企業ごとに従業員が先払い申請できる一日あたりの上限金額と支給割合を細かく設定することができます。
 
勤務実績・従業員情報の取り込み機能では、「Airワーク 給与支払」が導入企業の勤怠システムと人事システムと連携していれば、自動で情報を取り込むことができます。

――中堅・大企業向けのサービスは、まずはリクルートの「リクルートスタッフィング」で開始されるが、今後の拡張について説明してほしい。
リクルート:リクルートスタッフィングが派遣した先の企業で就業中のスタッフのうち、特定の勤怠システムを利用する約4万人が、サービスを利用できるようになります。今後については、さまざまな企業とお話しさせていただいておりますが、現時点でお答えできることはございません。

最短働いた翌日から給与の受取りが可能に(リクルートスタッフィング)

「エアウォレット」を絡めるメリットは?
好きなタイミングで給与を受け取れる体験提供

RMB が提供する送金アプリ「エアウォレット」

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