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手数料無料で分割払い提供のSmartpayが10億円の資金調達、QRやNFCで対面決済に進出へ

2024年4月24日9:16

利息・手数料なしで分割払いが可能な決済サービスを提供するSmartpayは、このほど、プレシリーズAラウンドで国内外の投資家から約10億円の資金調達を実施したと発表した。SMBCベンチャーキャピタルを主たる引受先とし、募集額を超える申し込みを達成したという。同社のサービスの特徴やこれまでの成果、利用者の傾向、対面決済への参入の背景について説明してもらった。

SMBCベンチャーキャピタルを主たる引受先とし、募集額を超える申し込みを達成(Smartpay)

池谷貴

スマートフォンで3回の分割払いを実現
対面は2年で利用者200万人、3年で加盟店3万店舗目標

Smartpayは、2021年11月16日に、Smartpayの国内展開を発表した。同社では、クレジットカード決済や銀行口座からの即時引き落しにより決済できるサービスを提供している。また、新たな動きとして、2024年4月よりSmartpayは店舗決済にも対応を開始。実店舗でのQRコードの読み取り、もしくはNFCでのタッチ決済により、スマートフォンで3回の分割払いを実現するという。Smartpay店舗決済の導入費用は0円。Smartpayは2年以内に店舗決済の利用者200万人、3年以内に加盟店3万店舗を目指し、導入を進める。

そのほか、Smartpayでは、ECサイトでのコンバージョン件数の向上、新規顧客の獲得、平均注文金額の上昇を目指すためのECベストプラクティスについて、日本の事業者1万社に無料のEコマーストレーニング「ECグロースアカデミー」も提供している。

同社によると、Smartpayは、約10億円の資金調達を目指したプレシリーズAラウンドにおいて、日本、アメリカ、欧州のFinTech(フィンテック)分野に深い知見を持つ投資家から、募集額を超える申し込みを受けたという。

Smartpayの加盟店(Smartpay)

競合他社との差別化は?
Bank Pay活用の「Smartpay即時口座引き落とし 」開発

――日本に進出されてそれなりに経過したが、現状の流通額や加盟店数はどの程度まで拡大したか?
Smartpay:2023年、Smartpayの加盟店は前年比1,800%増加し、利用者数も20万人増加しました。金融におけるユーザー体験の改善に注力する企業としてのSmartpayの成功を裏付けているのは、Smartpayは競合他社よりも10%以上高いリピート率を誇っている点です。一度Smartpayを使ったユーザーは繰り返し利用しています。

――国内のBNPLでは参入もあれば撤退もあるが、現在の市場での立ち位置をどう考えるか?他社との差別化要因も聞きたい。
Smartpay:Smartpayは埋込型デジタルファイナンスであり、無利息、延滞料なし、購入時の手数料無料の分割払いを日本で初めて提供しています。

クレジットカードまたは銀行口座からの直接引き落としにより10秒以内に完了する業界唯一の決済プロセスを提供し、手間のかからない完全自動の分割払いが可能であるため、消費者は分割払いの度にコンビニへ足を運んだり、配達の支払いに現金を用意する必要がありません。また消費者は、よく知らない加盟店に情報を共有する不安からも解放されます。

Smartpayは、オンラインショッピングの代金を銀行口座から直接支払うことができる日本初で唯一のデジタルファイナンスサービス「Smartpay即時口座引き落とし (Smartpay Bank Direct:バンクダイレクト)」を開始しています。このサービスは、70%を占めるクレジットカードでの支払いを好まない層のニーズに沿ったデジタル決済方法を提供し、便利なデジタル融資と分割払いを実現しています。

またSmartpayは、19の大手銀行と200以上の信用組合と提携し、支払いプロセスに統合している唯一の決済会社です。Smartpay即時口座引き落とし(バンクダイレクト)は、日本電子決済推進機構(JEPPO)と共同で開発されました。

Smartpayを導入している加盟店では、Smartpayユーザーはその他のユーザーに比べて平均注文額が40%高く、平均注文額は米ドル換算240ドルで、世界中の同業他社より3倍高くなっています。日本のECカート放棄率は89%で、アメリカの77%に比べても高く、世界でも最も高い値です。さらに、日本のウェブサイトでのコンバージョン率はわずか11%で、アメリカの23%を大幅に下回っています。

Smartpay利用ユーザーによる購入単価が、非Smartpay利用ユーザーと比較して平均で40%以上増加、他の決済手段と比較して約3倍(※同社調べ)となるそうだ(Smartpay)

Smartpayは、顧客重視の決済プロセスを構築することで、ECサイトでのコンバージョン率上昇とカート放棄率の低下を実現します。

また、世界最大の保険会社Chubbとの提携により、分割払いで保険を提供する唯一の埋込型金融会社となります。

――利用の多い年代や性別は?
Smartpay:Smartpayは30歳から45歳の消費者をターゲットにしており、この年齢層が好む加盟店の開拓に注力しています。

NFCを用いた新技術を開発、新たなプロダクトも
埋込型金融におけるリーダーを目指す

――平均単価が高い理由について聞きたい。また、現在の未回収率の状況は?

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