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パスポート製造発行工場をエチオピア政府と合弁で設立(TOPPAN Gravity)

2024年5月13日17:40

TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN Gravityと、エチオピア政府との合弁会社であるTOPPAN Gravity Ethiopiaは、2024年5月8日にエチオピアのアジスアベバで、パスポートの製造発行を行う新工場の起工式を開催した。

エチオピアのアジスアベバでパスポート製造発行工場の起工式を5月8日に開催(TOPPAN Gravity)

TOPPAN Gravity Ethiopiaは、パスポートやID、運転免許証など政府が発行するドキュメントの製造や発行を推進するために、2023年7月にTOPPAN Gravityとエチオピア政府の合弁で設立した。

TOPPANグループの出資比率は、TOPPAN Gravityのグループ会社であるGRAVITY GROUP IND. L.L.C (UAE)と他1社をあわせて51%、エチオピア政府の出資比率は、エチオピア国立印刷局と他2社をあわせて49%となる。

今回新設する工場ではTOPPANグループがこれまで培ってきたセキュリティ印刷の技術、データ加工の技術、個人情報取り扱いのノウハウなどを活用し、エチオピアの公共インフラ構築につなげる。また、現地でのオペレーションの支援も行い、エチオピアでの雇用を創出する。

アフリカでは今後、人口増および経済発展が予想され、社会インフラ整備のニーズが高まっている。しかしながら、アフリカ諸国の多くは出生登録も行われないなど未だ国民情報が整備されておらず、公共サービスを受けられない人が多数存在するそうだ。そのため、 各国政府は国民情報を整備するため、より多くの国民が利用できるソリューションを求めていることから、同分野においての海外からの支援に期待が高まっている。

TOPPANグループは1900年の創業時の祖業であるセキュリティ印刷事業に始まり、長年にわたるセキュア事業の実績により、現在では世界40カ国以上の政府系IDの実績を有しているという。今回は、個人情報登録からデータベースの整理およびBPOまで、パスポートやID発行までのフルソリューションをエチオピアで提供するために、現地政府との合弁会社を立上げ、TOPPANグループの技術やソリューションを提供する。

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

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