2024年8月1日14:50
デジタルガレージ(DG)の決済事業子会社であるDGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)は、エンドユーザーのスマートフォンでQRコードを読み取るだけでクレジットカード・各種コード決済が可能となるキャッシュレス決済サービス「CloudPay Neo」(クラウドペイネオ)において、このほど、業種別決済ソリューションの本格稼働を開始したと発表した。
「CloudPay Neo」業種別決済ソリューション第1弾「ダイナミックQRコード生成機能」利用イメージ(DGFT)
「CloudPay Neo」業種別決済ソリューションの第1弾として、家電訪問修理やハウスクリーニング、訪問介護といった現地訪問型サービス事業者へ向け、サービス内容に伴い変動する料金の金額情報を埋め込んだQRコードを生成・表示する「ダイナミックQRコード生成機能」を提供する(利用可能な機能は契約プランによって異なる。
「CloudPay Neo」は、エンドユーザーのスマートフォンでQRコードを読み込むと、支払い画面が立ち上がり、クレジットカードや各種コード決済で簡単にお支払いが可能となる、キャッシュレス決済サービスだ。スマートフォンのカメラアプリで、事業者が提示するQRコードを読み取り、表示される支払い画面に金額を入力後、希望する決済手段を選択して支払いを完了する。
クレジットカードやPayPayなどの各種コード決済、スコア後払いなどさまざまな決済が、エンドユーザーのスマートフォンで利用できる点で、「決済端末の準備・手配ができない」「端末を持ち歩くのが不便」「端末の管理コストを削減したい」といったハードルのある事業者より評価されているそうだ。
家電の訪問修理サービス、イベント会場やフィットネスジム、自動車修理・整備などの中小規模事業者を中心に導入が拡大し、2023年8月のサービス開始より、決済取扱高の月平均成長率(CMGR)80%と伸びている(2024年6月現在)。
決済手段が多様化する中、さまざまな事業者において、エンドユーザーのニーズに対応する決済システムの構築が課題となっており、現地訪問型サービス事業者も例外ではないという。現地訪問型サービスを提供するさまざまな事業者様より、「金額の誤入力によるキャンセル処理の業務負荷を削減したい」「現金収受の煩雑な集金・請求作業を簡略化したい」「作業員の現金紛失のリスク低減」などの声が寄せられていたそうだ。
約4兆736億円と巨大な市場規模を有する、水回りトラブル修理、ハウスクリーニング、リフォームといった現地訪問型サービスの決済シーンでは、現金や銀行振込、口座振替といった「非キャッシュレス決済」が主に利用されているケースも多く、キャッシュレス決済のホワイトスペースと捉えている。このような市場の背景や事業者からの要望をもとにCloudPay Neoは、現地訪問型サービス事業者へのソリューション提供に至った。
これまでエンドユーザーはQRコードを読み取り後に支払い金額などを自身で入力する必要があり、誤入力のリスクがあった。同機能は、CloudPay Neoの管理画面もしくはAPIの活用で事業者の業務用端末などに個別の支払い金額などを含めたQRコードを生成し表示することが可能だ。これにより、エンドユーザーによる支払い金額の入力が不要になるため、金額の誤入力が無くなり正確でスピーディーな決済が可能になるほか、既存の業務用端末に本機能を付加できるため新たな端末準備が不要になりコスト低減につながるという。
なお、CloudPay Neoは、SMBを中心とした事業者に向け、業務効率化やコスト軽減に繋がるような機能開発に取り組んでおり、継続課金機能「サブスクリプション機能」や、個別の取引内容を記した請求メールを一括送信する機能「メール送信機能」などのサービス提供を予定している。
また決済周辺のDX向上につなげるため、パートナーと事業連携を行い、訪問型サービス事業者だけでなく、SMBの学習塾や幼稚園・保育関連施設(市場規模:約2.5兆円)、自動販売機市場(市場規模:約2兆円)、ゲームセンターをはじめとするアミューズメント市場(市場規模:約4,000億円)など、非キャッシュレスが多くを占める推計約9兆円規模の市場に向け業種別の決済ソリューションを提供していくそうだ。
The post 端末レス決済サービス「CloudPay Neo」で業種別決済ソリューション本格稼働(DGFT) first appeared on ペイメントナビ.