コンテンツへスキップ

新宿御苑で移動型無人販売ロボット活用、福祉就労支援(パナソニックHD)

2024年10月30日10:04

パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)は、2024年11月7日~12月8日の期間、環境省所管の新宿御苑(東京都新宿区)で行われる無人販売に、遠隔操作型ロボットを用いた移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」を提供する。支払いはキャッシュレスとなる。

利用するロボット(パナソニックHD)

新宿御苑は昭和24年より一般公開されて以来、約1億人の来園者が利用しており、近年では訪日旅行者の増加に伴い、令和5年度には過去最多の約250万人超の来園者数を記録した。今後も来園者が増える見込みのなか、サービスの質を維持しながらより一層来園者の満足度を高めるために新宿御苑の魅力が伝わる商品の購入機会を増やすことと、働く視点でのユニバーサルデザインへの貢献のために福祉的就労を支援する移動型無人販売の実証実験を実施する。同実験をより多くの人に体験してもらえるよう菊花壇展(期間:2024年11月1日から同年11月15日)・洋らん展(期間:2024年11月19日から同年11月24日)の開催期間内にも一部の日程で実施する。

具体的に、工事不要で景観や自然を保持しながら、販売間口を増やすことができる、無人販売ロボットを提供する。ロボットは移動可能で、季節や天候、イベントなど需要の変化に合わせて柔軟に販売場所を変えることもできる。遠隔操作については、常時移動する必要がない運用であることから、自律走行やそのための事前準備等が不要と判断した結果、ロボットの本体やサービス運用のコスト優位性を考慮し、遠隔操縦のみで運用する。

また、新宿御苑では海外からの旅行者も多いことから、インバウンド客のニーズ抽出などのマーケティング調査を行い、販売する商品の企画支援、購入時の体験価値を向上させるロボットの企画、仕様策定を行うことにより、来園者の増加や満足度向上、事業者の売上増につなげる。販売する商品については一般財団法人国民公園協会、マッシュアップ、電通とともに「御苑のOYATSU」を共同で企画、開発し、新宿御苑の魅力を表現して伝えるそうだ。

さらに、障がいや心に不安を抱える人々が、新宿御苑を訪れる際の利便性だけでなく、運営業務に参加しやすい環境づくりを目指し、「働く視点でのユニバーサルデザイン」を推進している。その一環として、福祉施設との連携により、ロボットの遠隔操縦を活用した移動業務や、販売商品の梱包作業などを行う。

また、運用面において、在庫補填や商品入替、移動の依頼などを簡便で円滑に実施できる運用支援アプリ「PIMTO UI」を開発し提供する。また、ロボットについてはTISインテックグループ(TIS)が提供する駆動シャーシ部品を採用、これに合わせてシャーシに付随するソフトを使用し、遠隔操縦やロボットの位置情報の確認などができるようになっている。

この記事の著者

ペイメントナビ編集部

カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト

The post 新宿御苑で移動型無人販売ロボット活用、福祉就労支援(パナソニックHD) first appeared on ペイメントナビ.