2025年3月7日8:12
第41回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2025」(主催:日本経済新聞社)が2025年3月4日~7日まで東京ビッグサイトで開催されている。ここでは、注目の製品やサービスを紹介したい。
Pax JapanはAndroidの決済端末をズラリと展示。「IM28」は通信モジュールとアンテナを筐体に収納した。また、タッチスクリーンとかざしはそれぞれ独立し、操作性が向上したという。そのほか、Android PIN パッドが特徴的な「A33」、スピーカーを搭載したQRコード、およびタッチ決済(EMVコンタクトレス)機能を搭載した「CS70」、オールインワンモバイル端末「A920MAX」、レジ周りの煩雑さを解消する据置端末「A8700」、自販機・精算機向け組込み端末「IM30」なども紹介した。
飛天ジャパンは、FEITIAN Technologiesと連携して出展した。新製品として、業務用端末としても利用できるオールインワン決済端末「F310」、円形のスタイリッシュなデザインが特徴のスマート決済端末「F360」の2種類をリリースする。
台湾のCastles Technologyのブースでは、アイティフォーのAndroid OS決済端末 「SATURN1000F2」に、ポスタスのPOSレジのアプリケーションをインストールすることで、レジから決済までを「SATURN1000F2」1台で完結させるデモを紹介した。
ネットスターズは小売店、フードコート、飲食チェーン店、映画館・スタジアム等エンタメ施設向けのセルフオーダーシステム「StarPay-Order」を紹介。デジタルサイネージなども展示した。
SCS Proのブースでは、6.5インチの大画面でありながら安定したタップオンスクリーンを搭載した「RAY10」を展示した。現在ドラフト段階のPCI PTS7.0のリリースに合わせて認定を取得し、製品化を準備している。
NECは、世界トップクラスの認証精度を誇る顔認証技術に関連した展示を数多く用意している。完全キャッシュレスの大阪・関西万博では、stera terminalがシステム連動した顔認証決済を実施する。また、顔をカメラに映すだけでバイタルの状態を推定し、健康維持・健康増進のための行動変容につなげるデモを実施した。
東芝テックは、オールインワンのPOS接続決済端末の「PICT-6110」を紹介。セキュリティ規格のPCI P2PEへの対応を行っており、内回りでの運用が可能だ。NTTデータのCAFIS PastelPort(パステルポート)に接続し、パルコでの運用がスタートしている。
富士通は、「データ」と「AI」を活用した顧客・生活体験の向上をテーマに展示。欧州を中心に500社を超える採用を誇るGK Softwareとの連携によるPOSなどの購買データから消費者の行動を分かりやすいタグに変換し、生成AIが一人ひとりに合わせた販促コンテンツを作成・レコメンドすることで購入を促進させるデモを実施している。
ビジコムは自治体や流通などで使われるセルフレジ、キオスク端末、キャッシュレス端末との連携、バーコードリーダーなどを展示。これまでで最も魅力のあるラインアップが揃ったという。
グローリーは、キャッシュレス端末に、現金釣銭機が連携した製品となるセルフオーダーKIOSKである「FK-120」を紹介した。
日立製作所は、東武鉄道と連携する生体認証を活用した「SAKULaLaプラットフォーム」を紹介。生体認証で本人確認、決済、ポイント付与などを実現しており、利用店舗も徐々に増えている。
三井住友カードは、デジタルクーポン「Vクーポン」を紹介。毎月800万人が利用するVpasアプリのトップページで会員ごとにパーソナライズされたクーポンをレコメンド捨て配信できる。三井住友カード会員は対象店舗で決済するだけで特典を受けられる。
エフケイシステムは、NFC・LTE搭載Androidタブレット「Tapionタブレット」のデモを実施。座席からもテーブルオーダーの注文や決済が可能だ。
シャープは、スタッフ側と顧客側とが分かれたセパレートタイプの端末である「UA-P10NA」を紹介した。NTTデータのCAFIS Archに接続する。
大江電機は、無人決済KIOSK端末、POSシステム、モバイルオーダーなど飲食店の運営に関するソリューションを紹介した。野球場やカフェ、ファストフード店などで採用されている。
NTTドコモは、「インテージ」とで連携した小売支援型ソリューション「リテールDXプログラム」を展示。「dクーポン」は商品の認知から購買、効果までの可視化が可能だという。
ソニーのブースでは、スマートフォンの各種センサーとAIを活用したソニー独自の屋内測位技術を使用したNaviCX(ナビックス)を紹介。店舗内や施設内での人の行動データをリアルタイムに取得・分析するプラットフォームだという。
ソフトバンクのブースでは、SB C&SやSBペイメントサービス、PayPayなどのキャッシュレス決済サービスを紹介した。
トランザクション・メディア・ネットワークス、ウェブスペース、ジィ・シィ企画は共同で出展。キャッシュレス決済サービスおよび決済とマーケティングを融合させた情報プロセシングサービスを紹介した。2026年1月発売のUT-X11は、マルチ決済端末「UT-X10」の後継機となりPCI PTSの最新バージョンに対応予定。
イオンは、電子決済「AEON Pay」と、電子マネー「WAON」の統合アプリを紹介した。両決済サービスを切り替えて使用可能になる予定だ。また、手のひら静脈認証の実証実験を社内で2月から開始予定だ。
ポスタスは、Android端末へPOS機能を搭載した「スマホPOS」を初披露。持ち運びが可能であり、商品登録やバーコードスキャンから、端末に利用者のクレジットカードをかざすことで決済することができる。
日本コンラックスのブースでは卓上券売機を紹介。高額紙幣やキャッシュレス決済に対応する。
NTTデータの「CAFIS Tap to Pay」は、利用者が専用端末を購入することなく、汎用デバイス(スマートフォン等)を用いたキャッシュレス決済を実現する。ヤマト運輸など大口の案件も進捗中だという。
TISは、ナッジと提携してクレジットカード事業において必要な機能を最小構成モデルでリーズナブルに提供する「ライト版クレジットカードプロセッシングサービス」を提供している。
Miura Systemのブースでは、M10の後継機である「Miura FLEX」、国内企業でも採用された「Miura PRO」などを紹介した。
Newland NPTは、ジィ・シィ企画と連携するなど、日本での市場展開を着々と進めている。Androidのモバイル端末「N750」は顧客対応、注文受付、在庫確認などを行うことが可能だ。
ルミーズは、クレジットカード・電子マネー・コード決済をオールインワンで提供する組込型マルチ決済端末「salo-01」で長崎スタジアムシティなどで導入実績を築いているが、その後継機を展示した。同社は交通分野への展開も力を入れている。
ヒットのブースでは、PAXの「A8700」を展示した。同端末は東芝テックよりイオンへの導入が始まっているという。
セイコーソリューションズのブースでは、タクシー向けの「AT-P100」を展示。今後、現行機の後継機種として市場投入を予定している。
バリューデザインは、キャッシュレスとマーケティングに役立てることができる「バリューカード」を展示。約12万店舗での導入実績を踏まえ事例も紹介している。
暁電機製作所は、SocioFuture、三菱UFJ銀行との間で小売店向けに集客力の強化と新たな収益創出を目的にJ-Debitを活用した現金の出金機能をもつ電子マネーチャージ機の開発・設置に向けた業務提携契約を2025年2月28日に締結している。
ブリッジ・モーション・トゥモローは「Mr.Hunt」の最新シリーズのAirやProを紹介した。
オレンジ色の端末が特徴のSUNMIは、3rd Genarationの端末を紹介した。
NEXGOは、POS 端末、SoftPOS (mPoC)、モバイル端末、ピンパッド端末などを提供している。「N96」は6.5 インチ HD ディスプレイを備えている。
TIプランニングは無料の啓蒙書「決済・金融・流通サービスの強化書2025」を無料配布している。会場の入り口やTIプランニングブースで手にすることが可能だ。
The post 「リテールテックJAPAN2025」で注目の決済関係等の製品やサービスを一挙紹介! first appeared on ペイメントナビ.