コンテンツへスキップ

西友、トライアルと「TRIAL GO」の関東展開 リテールテック開発を一体推進

2025年7月4日8:00

トライアルホールディングスは、 2025年7月1日に西友の全株式取得が完了した。西友では、①既存店改革②出店戦略③収益性の向上④リテールメディア展開、という4つを軸にビジネスを進める。

左から西友 副会長 大久保恒夫氏、トライアルホールディングス代表取締役社長 永田 洋幸氏(西友会長)、西友 代表取締役社長 楢木野 仁司氏、執行役員 武田正樹氏。7月1日のメディア説明会において

西友新社長には楢木野氏が就任
製品、商品力、販売力をさらに強化

トライアルはテクノロジーと人の経験値で世界のリアルコマースを変えることを目指している。その中でバリューとして、大きく2つある。1つは「効率された店舗網で、モノを流通させる力」、もう1つは「データとIoTを駆使する力」だ。

具体的な例として、流通小売業とリテールAI事業、データとIoTを駆使する力を合わせることで流通情報革命を進めている。西友が掲げている「西友が身近にあるしあわせ」を首都圏などの店舗網を含めたうえで、さらにテクノロジーを駆使することでパーパスとビジョンを邁進していく。

日本の流通・小売市場は164兆円だが、トライアルグループの特徴として、40兆円の「ムダ、ムリ、ムラ」を解消できるとした。今回、欠品ロス、R&D、支店/商談、広告・リベートを西友と統合することでさらに効果が発揮できると考えている。それを踏まえ、新経営体制を発表した。

代表取締役社長 永田 洋幸氏は西友の会長に就任。また、西友 代表取締役だった大久保恒夫氏は副会長に就任する。西友の新社長にはトライアルカンパニーの取締役会長を務めていた楢木野 仁司氏が就任した。

大久保氏は2021年の3月から西友の社長として経営改革を進めてきた。価値を創造することによって、営業利益を高め、それを前向きな投資にまわして、会社を大きく成長させるため改革を進めてきた。2本柱は商品力の強化と販売力の強化で、その柱をしっかり立てるための基盤整備として情報システムと人への投資が重要であると考えた。それは順調に成果があがり、次のステップに向かえる状況になったという。

今回、トライアルが株主になったことは西友として最適な組み合わせだと考えている。トライアルはIT・テクノロジーに非常に強い会社であり、データ活用や効率化、マーケティングの適正化など、改革を進めていける。これにより、製品、商品力、販売力をさらに強化し、価値創造ができるとした。

楢木野氏はトライアルカンパニーの2代目社長であり、入社時からITに携わり、深い経験値を持っているため、西友の社長に指名されたという。トライアルカンパニーではスマートストアとして無人化、省人化に取り組んでおり、新業態の小型スマートストア 「TRIAL GO」を展開している。貯金までトライアルストアーズで代表取締役社長を兼任していた。

両社は、「地域性、いろんな補完要素が非常に多く、統合の意味がかなり高い」と楢木野氏は説明する。トライアル・西友の商品の相互展開、関東でもトライアルGOの垂直の立ち上げ、出店戦略、PC(プロセスセンター)/CK(セントラルキッチン)拠点の稼働率・生産性向上、リテールメディアの本格展開などを掲げる。

強固なドミナントを形成へ
リテールメディア本格展開

このコンテンツは会員限定となっております。すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。
会員登録(無料)をご希望の方は無料会員登録ページからご登録をお願いします。

The post 西友、トライアルと「TRIAL GO」の関東展開 リテールテック開発を一体推進 first appeared on ペイメントナビ.