2026年3月12日8:00
サクラマチクマモトを運営する九州産交ランドマークは、オリエントコーポレーション(オリコ)と提携して発行している「サクラマチカード」をスマートフォンアプリ「サクラマチアプリ」に登録し、QR コードで決済できるサービス「サクラマチペイ」を開始した。同社ではアプリ化により、幅広い世代が施設を利用しやすくなると期待している。

多様な決済手段を導入
サクラマチカードでリピート強化
国内最大級のバスターミナルを併設する大型複合施設「SAKURA MACHI Kumamoto(サクラマチ クマモト)」は、2019年に開業した。ショッピング、グルメ、シネマコンプレックスなど約150の店舗が集結している。熊本城と庭続きのデザインとなっており、屋上からは熊本城を望むことができる。

サクラマチクマモトでは約20種類の主要な決済手段を導入。施設全体のキャッシュレス比率は国のキャッシュレス比率同等の水準で推移しているそうだ。現状、クレジットカードの利用が最も多く、次がQRコード決済となっている。
同社では、施設開業時から、オリコと提携してサクラマチカードを発行している。同カードは、施設内の対象店舗で毎週土曜日はポイント5倍になり、毎週水曜日は請求時5%OFFとなるキャンペーンを実施している。また、年間を通して定期的にキャンペーンを開催している。好評なのが、館内にあるTOHOシネマズのチケットをサクラマチカードで決済すると、半額の1,000円になるサービスだ。九州産交ランドマーク カード事業部 余田裕美子氏は「月間1000名限定で販売していますが、お客様に大変喜ばれています」と話す。

カード発行開始後、新型コロナウイルスが発生し、当初の計画通りに会員を獲得できない時期もあったが、現在は施設のハウスカードとして訴求を強化しており、リピーターを中心に支持されている。サクラマチクマモトの特徴として、バスターミナル、スーパーマーケット、アパレル店などがあり、フロアごとに客層が異なり、年齢層も幅広い。余田氏は「施設は30~40代の母数が多いですが、カードは40~60代がメインのボリュームです」と述べる。現状、施設外利用が6割、館内が4割となり、オリコからも一般的な提携カードの平均データと変わらないという評価をもらっている。
一方で、若年層はQRコード決済の利用が増えており、サクラマチカード入会に結び付けたい考えだ。取締役 山田大志氏は「サクラマチカードのアプリ化で若い層を取り込みたい」と期待を語る。
スマホアプリ化で若年層に訴求
最短5分の審査を実現
新たな取り組みとして、サクラマチカードをサクラマチアプリに登録し、QRコードで決済できるサクラマチペイを2026年1月13日からリリースした。

通常、同施設ではサクラマチカードを即時発行している。対面では、利用者に身分証を提示してもらい、タブレットで入力して審査し、最短30~40分後にカードを渡している。若い世代は対面でのカード申し込みよりもデジタル化を望む人も多い。また、請求時10%OFFを実施の際などは申し込み数が多く、カードカウンターでは対応しきれないこともあったという。
さらに、これまでWeb入会でサクラマチカードを申し込んだ人は、カードが手元に到着するまで買い物に利用できなかった。新たにサクラマチペイを開始したことで、プラスチックカードがなくてもサクラマチアプリをダウンロードし、スマートフォンでQR/バーコードを提示することで、即時に買い物が可能だ。カード同様に請求時10%OFFなどもアプリで対応できる。これにより、申込者が機会損失なく利用可能だ。
サクラマチペイの審査は最短5分で行われる。これまでのところ、5~10分ほどで審査が完了しているそうだ。また、オリコ独自の性能規定与信を利用した入会審査が行われているという。
申し込み開始後の状況として、カードより若い世代の登録が目立つという。また、アプリの登録状況をみると、自宅などで落ち着いてネットにアクセスできる夜間22時〜23時台の登録、ダウンロードが多い印象がある。同社のSNSなどでもアプリを告知しており、そこからの流入も見受けられる。
サクラマチカードの利用者もサクラマチカードの情報を登録することで、サクラマチペイが利用可能だ。また、新規にサクラマチペイを申し込んだ人は、後日カードが届けられる。熊本県内においてはタブロイド紙やCMを併用して認知を高めている。また、九州産交グループはHISの子会社で、バスや旅行業なども展開しているため、アプリでグループサービスの魅力を伝えられるメリットもある。
一般的なQRコード決済との違いとして、サクラマチペイは分割払いにも対応しており、定期的に実施される分割手数料無料キャンペーンも利用可能だ。カードの場合は、店員に分割払いの意思を伝える必要があるが、アプリでは自ら分割回数を設定可能だ。
現状、サクラマチアプリの利用者は、飲食などの日常使いが多いが、今後はより高額利用してもらうことを目指す。山田氏は「アプリの利便性を高め、カードの顧客情報を基にサクラマチの活性化、顧客の囲い込みを実現していきたい」と意気込む。また、クーポン機能の活用も視野に入れる。
同社では、サクラマチクマモトのハウスカードとして、施設で最も使いやすい特典やサービスを提供することで、当面の目標として、カード会員を3万人まで増やすことを目指している。

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