2026年4月6日9:16
関東の鉄道事業者11社局(小田急電鉄、小田急箱根、京王電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道、西武鉄道、東急電鉄、東京地下鉄、東京都交通局、東武鉄道、横浜高速鉄道)において、2026年3月25日から三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し、相互利用が開始された。11社局では、同日に東京カルチャーカルチャー(東京都渋谷区)において、クレジットカードなどのタッチ決済による後払い乗車サービスの相互利用記念会を開催した。当日は東急電鉄と東京メトロから、これまでの交通サービスの取り組みと、クレカ乗車乗車サービスの相互利用について説明した。その後、関東鉄道17局の鉄道事業本部長による質疑応答、およびフォトセッションも行った。

決済手段や乗車スタイルの多様化が急速に進行
鉄道の持続的な成長を目指す
まずは、東急電鉄取締役 専務執行役員 鉄道事業本部長 伊藤 篤志氏が、これまでの交通サービスの取り組みについて説明した。

伊藤氏は「首都圏の鉄道事業者が、これまで、利用者の利便性向上を共通の使命として、事業者の枠を超えた連携による鉄道ネットワークの発展を通じて、首都圏の成長を支えてまいりました。特に、相互直通運転は、複雑なダイヤ調整や、車両使用の標準化など、高度な連携が求められ、その実現によって、移動の利便性は約的に向上してきているというふうに考えています」と話す。


乗車サービスも大きく進化している。かつては、駅係員が1枚1枚、切符を発行して、目視で確認していたが、利用者の増加は、運賃計算の複雑さに対応するために、自動改札機が導入された。

その後も、「早く切符を買いたい」という声に応えた自動券売機で、切符購入の手間を省き、「よりスムーズに電車に乗りたい」という声に声に応えたプリベイドカード「パスネット(Passnet)」が登場した。さらに、チャージしてタッチするだけで乗車できるICカード(PASMO等)が普及し、相互利用の拡大によって、首都圏全体の移動が格段に便利になった。「これは、お客様の移動体験を、より便利に、よりスムーズにするために、各社が共通の課題を共有し、技術や仕様をすり合わせてきた成果でもあります」(伊藤氏)。
一方、近年は鉄道を取り巻く環境が大きく変化しており、決済手段や乗車スタイルの多様化が急速に進んでいる。こうした中、PASMOなどの交通系ICカードを主軸としながらも、国内外から首都圏に訪れる人が使い慣れたクレジットカード1枚で移動できるように、クレジットカードのタッチ乗車による相互利用を開始する。
今回の相互利用も、人々の利便性を追求し、鉄道事業者間での協調と連携を進めてきたからこそ、実現したそうだ。これまで培ってきた鉄道事務所間の協調と連携を通じて、これからも幅広い領域での連携を進めることで、鉄道サービス向上を務めとして、鉄道の持続的な成長を目指していきたいとした。

11社局54路線729駅で利用可能
鉄道のキャッシュレス化推進に貢献
続いて、東京地下鉄 代表取締役 専務執行役員 鉄道本部長 小川孝行氏より、今回の相互利用の概要について説明した。

タッチ乗車サービスにはこれまで、関東では、鉄道事業者ごとに順次、導入をしてきた。3月25日から、これまでの6社局に加えて、新たに5社が開始となった。

各社では、自社のサービス範囲拡大とともに、導入事業者の路線を相互に乗り継げるサービスも実現すべく、検討を進めてきたが、11社局との54路線729駅で利用できるようになった。複数の鉄道路線を乗り継ぐときにも、これから乗車が可能だ。利用者は、タッチ決済対応のクレジットカード、またはクレジットカードが設定されたスマートフォンを自動改札機等の読み取りにかざすだけで、事前に乗車券を購入することなく、利用可能だ。小川氏は「国内外の多様なお客様にとって、便利にご活用いただけるものと考えています。国内と海外からのお客様の利便性向上や、キャッシュレス化推進に寄与することを期待しています」と述べる。


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