2023年11月14日20:40
トランザクション・メディア・ネットワークス(TMN)は、このほど流通事業者向けシステムとコンビニ収納代行、物流DX事業等を提供するウェブスペースを子会社化すると発表した。
M&AによるTMNの収益基盤拡大・補強(TMN)
TMNは、決済サービス事業に加え、決済や購買情報および非決済情報などデジタルデータの利活用を推進・支援する情報プロセシング事業の拡大を目指し、クラウドPOSやハウスプリペイド・ID統合、マーケティングに関するサービス等を展開している。
ウェブスペースは、1998年に創業し、POS(販売時点情報管理)・EOS(補充発注システム)を主体としたリテールシステム(「パラレルNet」)、「MMK収納窓口サービス」など、さまざまなサービスを開発し、一気通貫のサービスを展開している。個店からチェーンストアおよび本部までさまざまな用途で利用されており、流通事業者向けシステムに関するノウハウを蓄積してきたそうだ。ウェブスペースのPOSシステムは約3,000店舗、「MMK収納窓口サービス」は、スーパーマーケットやドラッグストアなど約1万店舗以上に導入実績がある。
今回、ウェブスペースを子会社にすることで、同社の取引先や顧客、サービス基盤を活用し、TMNの収益基盤のさらなる拡大を図るほか、TMNの事業基盤の活用によるウェブスペースの事業拡大などを見込んでいる。
具体的には、決済サービス事業領域での約1万店舗以上の顧客基盤を活用する。また、情報プロセシング事業領域では、サービスや取引先ネットワーク、ノウハウの相互活用、およびウェブスペースの全国の営業・アフターサポート網との連携等を通じた事業拡大や新規サービスの創出、データの利活用・分析、人材リソースを増強する。
今後、決済サービス事業領域においては、TMNの決済サービスとウェブスペースの「MMK収納窓口サービス」を組み込むことにより、相互の取引先および収益基盤の拡大を目指す。また、情報プロセシング事業領域では、まず、ウェブスペースのPOSシステムを活用することによりTMNのクラウドPOSシステムの機能開発を加速させる。また、ウェブスペースの全国5箇所の営業所によるアフターサポート網の活用で、TMNのクラウドPOS事業展開の加速を目指す。
将来的には、両社のサービス及び取引先ネットワークを相互活用することにより、既存事業基盤の拡大や新たな情報プロセシング事業の創出、またこれら事業を通じたデータの利活用やデータ分析機能の強化により、TMNの情報プロセシング事業を拡大していくことを企図していると発表している。
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