2024年4月30日7:00
DATAFLUCTは、愛知県名古屋市が主催するなごやまちなか実証「NAGOYA CITY LAB」において、同社の「becoz challenge」を活用した実証実験「名古屋錦二丁目ゼロカーボンチャレンジ」を実施した。約1.5カ月で127名の参加者により約174kgのCO2排出量を削減、参加者へのクーポン発行にあたり4事業者からの協力を得た。
名古屋市主催「NAGOYA CITY LAB」における実証実験(DATAFLUCT)
脱炭素や循環型社会実現に向けた変革が企業や自治体に期待される一方で、生活者のCO2排出量や削減量の把握はデータ取得が非常に困難で、担当者が施策を企画するのは難しいのが現状だ。個人にとっては、自分がエコな行動をするメリットを見いだせないことや、興味があっても「エコな商品を買う」などの限られた選択肢しかないという課題がある。
同社は、脱炭素アクションを継続するためには、個人が楽しみながら続けられる仕組みと、企業・自治体側もメリットを得られる仕組みが必要だという考えから「becoz challenge」を開発した。ゼロカーボンアクション30(環境省)などのデータをもとにCO2排出量や削減量を計算することや、ユーザーの活動をポイント化し「環境価値」として流通させる仕組みの構築など、データビジネスを手がける同社の分析技術と事業化の知見を活用している。
錦二丁目エリアではカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを積極的に実施しているものの、活動を持続可能なモデルとして継続していく観点で課題があった。同実証実験は、2023年に名古屋市が主催したオープンイノベーションプログラムである、なごやまちなか実証「NAGOYA CITY LAB」に採択されたことをきっかけに実現した。
同社では、サービス機能の拡充・ユーザービリティの改良に取り組むという。また、今後の錦二丁目での実証実験に協賛してもらえるパートナー企業を募集するそうだ。
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